人が何かを学ぶとき、ただ教師が教壇で話すことを聞いただけでは、決して本当に学んだ事にはならない。書物を読む場合も同じである。ただ読んだだけでは何も学ばなかったに等しい。聞いているとき、あるいは読んでいるときには、わかったつもりになっているかも知れないが、実際にはわかっていないことが多い。
何かが本当にわかるとはどういうことなのか。簡単なテスト法は、学んだ(インプットした)ことをアウトプットしてみることである。アウトプットの形式はどうでもよいが、一般的には語るか書くかすることである。アウトプットしてみないと、自分が本当にそれを理解したのかどうかさえわからない。
『脳を鍛える』立花隆著より引用
この講座では、プログラミングの世界に飛び込む前の準備体操に重点をおいて、その他細かいことは大胆に削った。だから、より詳しいことが知りたい方には、その為の本が必要になる。それをいくつか紹介したい。
各ページの冒頭で引用した本は、(プログラミングに限らず)学ぶということ、問題を解くということについて、技術面、精神面、両方においてあなたを励まし、そして支えになってくれるに違いない。
プログラミングに欠かせないが、説明しなかったことの一つに「ポインタ」がある。これは、次の本で補ってほしい。きっとプログラミングに対する理解が、ぐっと深まるはずだ。
プログラミングとはそもそも何をすることなのか。プログラミング言語とは一体何なのか。自問自答していくうちに、コンピュータとは果たして何者なのかという問いに帰結する。では、コンピュータを理解するとは具体的にどういうことなのか。言語という観点から、その答えを探る為の一つの解として、次の書籍をお勧めしたい。
更新日:2004-11-23