Delphi の初歩 その1

まず始めに、Delphi でプログラミングをするために最低限、知っておかなければならないことを説明したいと思います。

A := B; は、「A に B を代入する」
:= は、代入を意味します。A := B + 1; とあった場合、A に B+1 を代入するという意味です。ですから、A := A + 1; となっている場合は、A に A + 1 を代入ということになります。
ShowMessage の使い方
ShowMessage は名前の通りメッセージを表示します。例えば、ShowMessage('Hello'); では、"Hello" と表示されたメッセージボックスが表示されます。
ボタン等の使い方と、そのイベントの書き方
Delphi では、沢山のコンポーネントが最初から使えるようになっています。( Standard, Additional, Win32.....とタブになっている所に表示されているのがコンポーネントです。)簡単なサンプルとして、フォーム(タイトルバーに Form1 と書かれています)にボタンを配置して、そのボタンをクリックすると「 Hello world! 」とメッセージを表示すプログラムを作ってみましょう。まず、Standard ページにあるボタン(小さな文字で OK と書かれています)をクリックしましたら、フォーム( Form1 )に移って、適当な場所をクリックしてください。するとクリックした箇所にボタンが張り付きます。
1.コンポーネントパレット上のボタン( Button )をクリックします。

2.そして、次にフォーム上の任意の場所をクリックします。

3.ここで、 F9 キーを押してみてください。

すると、フォームに均一に並んでいた黒い点々が消えたと思います。 何が起きたのかと言いますと、F9 キーを押すことによってプログラムがコンパイルされ、実行されます。つまり、プログラムが走っている事になります。 その状態のまま( プログラムが実行された状態 )で、試しにボタン(Button1)を押してみてください。ちゃんとボタンが押される動作をしていることが分かると思います。 しかし、ボタンを押しても何も反応はありません。もちろん、それはボタンを押した時に「何をするのか」をプログラムしていないからです。 今回は、ボタンが押されたら「 Hello world! 」とメッセージを表示したいわけですから、それを実際にプログラムしてやる必要があります。 それでは、一旦「実行」→「プログラムの終了」で、プログラムを終了させてください。

まず、これからやりたいことは、ボタンが押されたらメッセージを表示したいということです。では、どこにそれを書いたらよいのでしょう?
実はそのプログラムを書く場所は、Delphi 自身が自動で提供してくれます。 フォーム( Form1 )に貼り付けたボタンをダブルクリックしてください。すると以下のプログラムコードが自動的にエディタに表示されると思います。

この begin と end; に書いたプログラムがボタンを押した時に、実際、実行されることになります。 ここでは、ボタンを押すと「Hello world!」とメッセージを表示したいわけですから、ShowMessage 関数と、表示したいメッセージをプログラムしてやれば良いことになりますね。早速コードを書いていきましょう。

procedure TForm1.Button1Click(Sender: TObject);
begin
  ShowMessage('Hello world!');
end;

上記のようにプログラムを書きましたら、F9 キーを押して実行してみてください。ボタンを押すと「 Hello world! 」とメッセージが出てきたでしょうか?メッセージが表示されれば大成功です。


up next
Last Update 2002/5/27 by N.Kobayashi