ボタンを貼り付けたときは、いつもボタンには「 Button1 」と書かれています。これを変えるには、オブジェクトインスペクタの Caption プロパティを使います。それでは、ラベルとボタンをそれぞれ1つずつフォームに貼り付けてください。そのうちのボタンの方のキャプション( Caption )を変えたいと思います。まず、オブジェクトインスペクタでボタンを選択し、プロパティタブ(イベントと並んでいます)の Caption を変更しますと、ボタンに表示されていた文字も変更されます。下の図を参考にして下さい。
まず、ボタンを選びます。
そして、Caption の欄に「ぼたん」と入力します。
すると、ボタンに表示される文字も変わります。
このように簡単に変えることが出来ます。ラベルも同様です。また、オブジェクトインスペクタを使用して変更する以外に、プログラムで変更することも出来ます。早速やってみましょう。フォームに貼り付けたボタンをダブルクリックしてください。 そして、以下のプログラムを書きます。
procedure TForm1.Button1Click(Sender: TObject); begin Button1.Caption := 'ボタンです。'; end;
F9 キーを押してプログラムを実行し、ボタンを押してみてください。すると、ボタンに表示されている文字が、ちゃんと変更されます。せっかく、ラベルも貼り付けてあるので、ラベルも変更してみましょう。
procedure TForm1.Button1Click(Sender: TObject); begin Button1.Caption := 'ボタンです。'; Label1.Caption := 'ラベルです。'; Label1.Font.Size := 12; Label1.Font.Style := [fsItalic, fsUnderline]; Label1.Font.Color := clBlue; end;
いろいろ変更してみました。もちろん、これはオブジェクトインスペクタを使用して変更することも出来ます。
すると、いろんな設定を変更できるウィンドウが出ると思います。そこで、いろいろ変更が可能です。このプロパティは、いろんなことが出来るようになっていて、すごく便利です。少しずついろんな所をいじって遊んでみて下さい。
さらに、今までは、ボタンをクリックしたときに実行されるプログラムを書く際に、フォームに貼り付けたボタンをダブルクリックしてから、やってきましたが、これもオブジェクトインスペクタで出来ます。新しく、ボタンをもう一つ貼り付けてください(Button2が張り付きます)。そして、オブジェクトインスペクタで以下のようにします。
上の図のようにしますと、エディタに、
procedure TForm1.Button2Click(Sender: TObject); begin end;
が自動生成されます。今までは、ボタンをクリックすることしか、やって来ませんでしたが、それ以外の動作(例えば、メニューであったり、ダイアログボックスであったり、いろいろなコンポーネントが Delphi には沢山あります。)のイベントを実行する際、このオブジェクトインスペクタを使って、実際プログラムを書いていくことになります。(曖昧になっているのは、実は筆者もあまり解っていないということです。(^^;)
ちなみに、下のようにプログラムを書いたら、どうなるのでしょうか。 ぜひやってみてください。
procedure TForm1.Button1Click(Sender: TObject); begin Caption := 'どこに表示されるの?'; end;